西国三十三箇所観音巡り 第八番霊場。 長谷寺(はせでら)は奈良県桜井市の市街から山に向かって東へと国道を辿り、初瀬山という山の裾にあるお寺です。
奈良県桜井市というと他府県の方にとってはどこ?と思われる場所ですが、東大寺のある奈良市と、古墳で有名な明日香村とのちょうど中間に位置する都市です。
三輪そうめんの産地と言えば、ああ、そんなところかと思われる方もおられるかもしれません。

奈良県桜井市には、大神神社(おおみわじんじゃ、別名:三輪明神)という、日本最古の神社と言われている大社があります。
現代では、伊勢神宮、熊野三山、出雲大社の三カ所が、日本の古い大社として有名になってしまっていますが、創設は三大社同様、紀元前にまで遡る格式の高い神社です。
大物主大神(おおものぬしのおおかみ、大国主命(おおくにぬしのみこと))をお祀りしています。

話が逸れましたが、長谷寺は関西では花の寺として有名で、四季折々に様々な花が咲き揃い、参拝者の目を楽しませてくれます。
今の寒い時期はどうしても花が少ないのですが、先日「
ぼたん」が開花したとのニュースが流れていましたので、行って参りました。
本来、ぼたんの見頃は4月ぐらいですので、早い開花です。
境内では3月いっぱい花を見ることが出来ます。
このお寺の特徴のある建物は、山門から本堂へと続く石段に屋根のかかっている
「登廊」(のぼりろう)です。
長い石段に沿って林立している木の柱は、厳かで静かな雰囲気を醸し出しています。

このお寺にお祀りされているご本尊の観音様は、十一面観世音菩薩立像。
ご本尊と言うと、どこのお寺でも本堂の奥に安置されてあって、お姿を遠目に拝見することが多いのですが、こちらの観音様は高さが10mほどありまして、本堂の賽銭箱の前に立つといきなり目の前にその大きなお姿を見ることが出来て、大きさに圧倒されてしまいます。
東大寺の大仏様は大きいのですが、いきなり目の前に現れるということがなく、心の準備みたいなのが出来ているのですが、こちらのお寺にまさかそんな大きな仏像があるとは思いもよらないので、見た瞬間に、あっ!と驚かされてしまうのです。
何度行っても圧倒されてしまいます。
こういった大きな仏像は奈良のお寺ならではで、京都のお寺などではあまり見かけません。

本堂の特徴は、京都清水寺と同じように、お堂の前に”舞台”のあること。
山の中腹の高い位置に張り出しているため、山間の建物が舞台から一望できます。
さくらの季節にはこの舞台からの眺めは、天下一品だろうなと思わせられます。
このお寺の周囲は寺社町であり宿場町でもあります。
古い町並みで、昔の建物が参道に沿って軒を連ねています。
三十三カ所巡りが今のように車ではなく、徒歩で巡礼されていた時代には、多くの巡礼者の泊まり客で賑わっていたのだろうなと思わされます。